治療概要

患者様
40代 女性
診察結果
茶色い前歯・テトラサイクリン歯・抗生物質による色素沈着
治療内容
審美歯科治療・ラミネートベニア治療・セラミック治療
治療完了日と治療期間
2021年5月15日(3ヶ月)
総治療費
約90万円(税込)
治療後のメンテナンス
3ヶ月に1回の通院によるかみ合わせや歯周病の進行状態のチェック
その他
歯間ブラシとフロスによる歯周病ケアを指導

患者様の相談内容

小さい頃からずっと歯の色が気になっていたということで、ご相談をいただきました。

矯正治療前
矯正治療後

当院で1年半かけて矯正治療を行なった患者様からのご相談でした。矯正治療中は、装置の煩わしさに耐えて治療を頑張ってくださいました。初めは装置への不安があったものの、最後まで良く頑張られたと思います。矯正治療が終わって、全体的に歯が茶色いことへの治療は長年踏み出せなかったけど、この機会にチャレンジしてみたいとのことでした。

  • 歯が茶色いのが気になる
  • プラスチックの色があっていない

山道歯科の診断


歯の内部の色が濃いことから、内因性色素沈着と診断し、ラミネートベニアを提案致しました。
審美歯科治療と言われて、ピンと来ない方もいらっしゃると思いますが、着色の原因で大きく2つにアプローチが変わります。

内因性色素沈着とは?
歯の着色には2種類あります。外来性か内因性です。原因が歯の内部にあるか外部にあるかです。
内因性は、0歳から8歳までの間に、ある抗生物質を服用すると、薬剤が鉄やカルシウムと結合して、歯や骨に沈着します。その結果、茶色くなります。鉄のサビが茶色いのと同じ現象です。
サビは洗っても落ちません。
外来性は、コーヒーや茶しぶなどの歯の表面のシミのことです。白シャツにコーヒーをこぼすとできる現象と同じです。シミは洗ったり漂白すれば落ちます。

対応策:外来性色素沈着=色素除去や色素分解を行う方法。PMTCやホワイトニング。
内因性色素沈着=サビなので、歯の表層をセラミックのベニア板でカバーして遮蔽します。

  • 歯が黒い・歯が茶色い
  • 0〜8歳までの成長発育期の抗生物質服用が原因
  • テトラサイクリン歯=内因性色素沈着
  • 内因性色素沈着にはラミネートベニアが推奨される

治療の流れ


当院の審美歯科治療では、噛み合わせの状況や年齢、お口の中の健康状態にもよりけりですが、審美歯科治療の中でも、最も歯を削る量が少ないラミネートベニアを第一選択にしています。
今回は、矯正治療で噛み合わせを整えていたので、問題なくラミネートベニアを行うことができます。

  • 審美歯科治療の流れ
  • ラミネートベニアのための噛み合わせの診査
  • 矯正治療と咬合調整で噛み合わせの改善
  • 長期にリスクとなる問題や因子を除去して治療を開始した

治療の実際

治療へのこだわり
削る量を少なくするために、ガイドグルーブと呼ばれる溝を掘ります。歯の色の濃さにもよりますが、目標とする厚さを0.7mmと0.5mmと0.3mmと3本ラインに設定しています。
そこを目安にして歯の形を整えていきます。


仮歯をつけた状態で、削る量を最低限確保した状態です。
歯の先端はフラットに整えることが求められたため、特殊な形状のバーで歯の形を整えて行きます。
歯の形を整えたら、型取りを行います。型取りから2〜3週間で本歯が出来上がってきます。

1、歯をつける前に、ラバーダムという青いゴムのシートで唾液や水分を隔離します。
2、このラバーダムは、ひと手間かかりますが重要で、省くことができません。
3、歯の色に違和感が無いか確認します。
4、歯を接着するために表面処理を行なっています。
5、表面処理を行った歯を、さらに処理を行うことで強固な接着が得られます。
6、ラミネートベニアを接着したところです。

薄いセラミックを歯に貼り付けるだけでも、ひと手間ふた手間かけると綺麗にもなるし、長持ちもします。ここに挙げている写真は一部です。

ラミネートベニア治療終了時。歯茎に赤みや腫れも無く長期的に健康を維持できる状態が整えられました。理想的な状態に患者様も笑顔が増え、ご満足されました。
現在は、治療した歯が一生持つ様に、歯周病や虫歯のコントロールを行なっております。

最後までご覧いただきありがとうございました。


治療担当医:山道 研介

治療等の主なリスクや副作用等

審美歯科治療はセラミック装着前後、仮歯の段階などで個人差がありますが、ある一定の期間痛みを伴う場合がございます。そのため、食事がとりにくかったり、物が噛みづらい、発音しづらいなどの不快感を伴う場合がございます。また、審美歯科治療は定期的な通院などの患者様のご協力が必要です。セラミックの種類によりメリットデメリットがありますので、詳しくは治療計画説明の時にお伝えいたします。

治療開始前の診断

上記説明は例を挙げての治療の説明であり、個々の患者様の状態や難易度により治療の費用、方法や結果が異なります。治療の方針や治療費、治療等の主なリスクや副作用等に関しては治療開始前にご説明致しますので、まずは当院まで治療の相談を予約されて下さい。