マウスピースを交換していくだけで、自然と笑顔が出てくる口元が手に入ります。
最近よくこういった広告を見かけるかと思います。
確かに、マウスピース矯正治療は、歯並びで悩まれていた方には、矯正治療へのハードルが下がる、とても良い治療です。
しかし、マウスピース矯正治療にはキレイラインやアソアライナー、クリアコレクトなど、
様々な種類があります。
当院では、マウスピース矯正として、最も歴史のあるインビザラインを取り扱っております。

インビザラインはマウスピース業界の老舗

インビザラインは、マウスピース矯正業界の中で最も先駆的な存在として知られています。

そのため、インビザライン社技術開発や設備投資において余念がなく、クオリティの高いマウスピースを作ることに成功しています。

さらに、AIやデジタルトランスフォーメーションの発展により、治療データが多ければ多いほど、より予知性の高いものへと治療計画が収束していくため、治療計画を立案するソフトウェアやAIが出してくるマウスピースのクオリティも年々上がってきています。

現在では世界で1000万人の方がインビザライン治療を受けているようです。

世界一の症例数を誇るマウスピース矯正治療

治療例も1000万人と世界一の症例数を誇るマウスピース矯正治療で、いかにも歯並びを治してくれそうな感じがします。
しかし、その治療計画は100%デジタルでオートマティックというわけではありません。

クリンチェックというデジタル治療計画は、AIに自動的に作られてきますが、そのまま使える治療計画は、残念ながら、
1症例もありません。

治療計画は先生によって、様々な手法があり、正解はこれしかないということはありません。
しかし、私の場合は、自分が治療計画を立てる際に、患者さんのご希望を歯科医学的な許容範囲に収める上で、自分の動かしたい方向と動かしたいタイミングがあります。
治療計画5と書いていますが、5回修正を加えてマウスピースを発注したという意味です。
これを行うことで、マウスピースが発注されるまでに1〜2ヶ月ほどの期間はかかりますが、安全で確実な治療が行えると思っています。

シミュレーションには意味がない?

シミュレーション = 3Dスキャナー上で見る簡単な治療計画のことです。
クリンチェック治療計画 = パソコン上で見るグレーの背景の治療計画のことです。この段階になると、実際に何枚マウスピースが必要かが分かります。上の患者さんでは54枚マウスピースが必要です。

マウスピース矯正では、治療を始める前に3Dスキャナーを用いた光学印象で歯型を取ります。この歯型を用いて矯正治療のシミュレーションを行い、未来の歯並びイメージを確認することができますが、スキャナー上で表示される治療計画は、実際の治療結果とは異なってくる場合があるので、要注意です。

なぜなら、光学スキャナーで採得したデータには、【歯根】と呼ばれる歯の根っこの情報が一際含まれていないからです。
歯は、歯の頭である【歯冠】と歯の根っこである【歯根】に分かれ、歯根は【歯槽骨】と呼ばれる顎の骨の中に、【歯根膜】という靭帯を介して結合しています。

この歯根膜に矯正の力が加わることで、歯槽骨の吸収と添加が起きて歯が移動していきます。歯の根っこが移動することで、歯が動いているようにみえます。つまり、顎骨の範囲と歯根の位置を正確に捉えていないと、歯をどこまで動かせるかが分かりません。万が一、歯根が骨の外に飛び出してしまい、歯茎の外にも飛び出してしまうと、歯肉退縮という歯茎が下がる歯周疾患の状態に陥ってしまいます。

なので、安全にマウスピース矯正治療を行うには、CT画像(光学スキャンとは別にCTの撮影が必要)とクリンチェックを基にした丁寧な治療計画を立案することがマウスピース矯正治療には重要だと考えています。

マウスピース矯正治療は日進月歩

マウスピース矯正治療の分野は日進月歩です。
どのような方法で治療が行われているかを知ることは、術者と患者双方で知っておくことは大変大切だと思いますし、矯正治療時における歯肉退縮などの疾患を少しでも減らしたいと思い今回の記事を書きました。

山道歯科医院では、最新の論文や治療技術を取り入れ、マウスピース矯正治療についての継続的な研鑽を行なっております。最近では、安全な治療計画の立案に加え、加速矯正治療も取り入れることで治療期間の大幅な短縮に成功しています。
マウスピース矯正治療が難しいと言われた方も是非一度当院にご相談ください。
当院では、マウスピース矯正も、ワイヤー矯正も行なっております。
歯並びでお困りの方に、きっとお役に立てると思います。