2026.06.24
矯正中は滑舌が悪くなる?装置別の影響・慣れるまでの期間と対処法
こんにちは。福岡市中央区天神、西鉄「福岡天神駅」より徒歩6分、福岡市営地下鉄「天神駅」1番出口より徒歩4分にある歯医者「山道歯科 国際矯正・インプラントクリニック」です。

矯正治療を検討していても、仕事や学校で人と話す機会が多いため「話しにくくならないかな」と不安を感じる方は少なくありません。歯列矯正中は装置がお口の中に入るため、治療の初期には話しづらさや滑舌の悪さを感じることがあります。
この記事では、矯正中に滑舌が悪くなる理由や治療法ごとの違い、話しやすくするための工夫について解説します。矯正を検討中の方や治療中の方は、参考にしてください。
矯正中は滑舌が悪くなる?

矯正中に滑舌が悪くなったと感じることは珍しくありません。まずは、なぜ発音しづらくなるのかを理解しておきましょう。
私たちは普段、舌や唇、歯を細かく動かしながら言葉を発しています。矯正装置を装着すると、お口の中のスペースや舌の位置が変わることで、発音時の舌の動きや空気の流れに影響が出るケースがあります。
特に、舌が歯の裏側や上あごに触れる位置が変わると、発音時の感覚に違和感が生じやすくなります。その結果、言葉がやや不明瞭に聞こえたり、話しにくさを感じたりすることがあるのです。
ただし、矯正治療による滑舌の変化は、ほとんどの場合が一時的なものです。脳や舌がお口の中の変化に順応することで、次第に自然な発音ができるようになります。
また、矯正治療中は歯並びそのものも少しずつ変化していきますが、多くの場合はその変化に合わせて発音の仕方も自然に調整されていきます。
影響を受けやすい発音
サ行やタ行、ラ行など舌先を使う音がとくに発音しにくくなる傾向があります。ただし、これには個人差があり、装置の種類や舌の使い方、お口の形態によって感じ方は異なるため一概に同じ症状が出るとは限りません。
矯正装置によって滑舌への影響は変わる?

矯正装置にはいくつかの種類があり、装置の形状や位置によって滑舌への影響の出方が異なります。治療を検討する際には、それぞれの特徴を理解しておくと良いでしょう。
ワイヤー矯正(表側矯正)の場合
歯の表面にブラケットとワイヤーを固定する表側矯正(ワイヤー矯正)は、もっとも一般的な矯正方法です。装置を装着した直後は違和感を覚えることがあるものの、装置が舌に直接触れにくいため、他の治療法と比べると発音への影響は軽い傾向があります。
ただし、唇や頬は装置に触れやすいため、それが原因で話しづらさを感じる場合もあります。
裏側矯正(舌側矯正)の場合
舌側矯正は、ブラケットやワイヤーを歯の裏側に取り付ける矯正方法です。舌が常に装置に触れる位置にあるため、特にサ行やタ行など、舌先を上あごや歯の裏側に当てて発音する音は不明瞭になりやすく、装着直後は話しにくさを強く感じる方もいます。
裏側矯正は外から装置が目立ちにくいという大きな利点がある一方で、滑舌への影響が出やすい治療法でもあります。そのため、人前で話す機会が多い職業の方は、事前に治療開始直後の発音への影響について歯科医師へ相談しておくと安心です。
マウスピース矯正の場合
マウスピース矯正は、透明で目立ちにくい樹脂製のマウスピースを歯全体に装着し、少しずつ歯を動かしていく方法です。口の中を薄い素材で覆う構造のため、サ行やタ行など一部の発音に違和感を覚えることがあります。
取り外しが可能な装置のため食事や重要な会話の場面では外すこともできますが、治療効果を保つためには基本的に長時間の装着が必要です。
矯正装置に慣れるまでの期間

装置を装着した直後は、お口の中の環境が変わるため、舌の置き場所が分かりにくくなったり、話し方に違和感を覚えたりすることがあります。
表側矯正やマウスピース矯正では、日常的に会話を続けているうちに舌の動きが自然に調整され発音が安定してくることが多く、1〜2週間ほどで意識しなくても話せるようになるでしょう。
一方、裏側矯正では、舌が装置に触れる機会が多いため、他の装置より適応に時間がかかる傾向があります。数週間〜1か月以上かかる場合もあるかもしれません。
もし日常生活に支障が出るほど気になる場合は、歯科医院へ相談するとよいでしょう。
調整後も違和感が出ることがある
矯正治療では定期的に装置の調整を行いますが、そのたびに軽い違和感や話しにくさが現れることがあります。しかし、初回装着時ほど大きな変化ではないため、通常は数日程度で慣れることが多く、日常会話への影響は限定的といえます。
矯正中に滑舌が悪くなった場合の対処法

話しづらさを軽減するために、日常生活の中で無理なく取り入れられる具体的な対処法を紹介します。
ゆっくり話すことを意識する
発音がしにくいと感じるときは、いつもより少しゆっくりと話すことで、舌や唇が装置に合わせて動く余裕が生まれます。早く話すと音が不明瞭になりやすいため、会議や接客などはっきりした発音が求められる場面では、普段より落ち着いたペースを意識してみましょう。
音読や発音練習を取り入れる
新聞や本を音読する練習は、装置がある状態での舌や唇の使い方を体に覚えさせるのに役立ちます。特に、サ行やタ行を含む文章を意識的に読むと、発音しづらい音への慣れが早まる場合があります。
鏡を見ながら口の動きを確認すると、どの音で詰まりやすいかを把握しやすく、改善につながるかもしれません。人前で話す予定がある場合は、事前に声に出して練習しておくことで安心感を得られるでしょう。
痛みや不調がある場合は歯科医院に相談する
ワイヤーの先端が口の中に当たって痛む場合や、マウスピースの一部が変形している場合など、装置自体に問題があるケースでは発音への影響も大きくなりがちです。
違和感が長く続く、痛みを伴うなど気になる症状があるときは、自己判断で様子を見るのではなく、担当の歯科医師に相談することが望ましいでしょう。装置の微調整によって発音のしづらさが改善することもあります。
矯正終了後、滑舌はよくなる?

矯正治療が終了して装置が外れた直後は、慣れていた環境から変化するため、口の中のスペースが治療中よりも広く感じられるようになります。また、歯並びが整うことで舌の動きや息の通り道がより自然な状態に近づくため、治療前に歯並びの影響で発音しにくかった音が、治療後に「話しやすくなった」と感じる方も少なくありません。
特に、前歯のすき間が大きいケースや噛み合わせのずれが強いケースでは、発音がより明瞭になったと感じやすい傾向があります。
リテーナー装着中の発音について
矯正治療後は、歯が元の位置に戻るのを防ぐためにリテーナー(保定装置)を一定期間使用するのが一般的です。リテーナーにはいくつかの種類があり、マウスピース型のものは装着中に発音への影響が出ることがあります。
一方、歯の裏側に細いワイヤーを固定するタイプのリテーナーは、マウスピース型と比べると発音への影響は小さい傾向があります。ただし、装着部位によっては舌が触れる感覚に違和感を覚えることがあります。
どちらも装着初期には違和感が出ることがありますが、多くの場合は日常生活に大きな支障なく使用できるようになるでしょう。
まとめ

矯正中に滑舌が悪くなったと感じるのは、装置の装着によるお口の環境の変化によって起きる反応であるケースがほとんどです。装置の種類によって発音への影響は異なりますが、多くの場合は一時的な変化であり、徐々に自然な会話ができるようになります。
ゆっくり話すことを意識したり、音読を取り入れたりすることで、慣れるまでの期間を乗り越えやすくなるでしょう。痛みや強い違和感が続く場合は、自己判断せず早めに歯科医院へご相談ください。
矯正治療を検討されている方は、福岡市中央区天神、西鉄「福岡天神駅」より徒歩6分、福岡市営地下鉄「天神駅」1番出口より徒歩4分にある歯医者「山道歯科 国際矯正・インプラントクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「お口本来の機能を回復させ、より美しくより長持ちさせる」ことをコンセプトに診療にあたっています。一般歯科だけでなく、インプラント治療や矯正治療、歯周組織再生療法などにも力を入れております。
当院のホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

■この記事の監修者
山道 研介
経歴
- 2012年 松本歯科大学 卒業
- 2017年 九州大学大学院 歯学研究院 口腔機能修復学講座 歯周病学分野 卒業
- 2017年〜現在 山道歯科 国際矯正・インプラントクリニック勤務
所属学会・資格
- 歯学博士
- 日本歯周病学会 専門医
- デジタル矯正学会 認定医
- 日本口腔インプラント学会 会員
- 日本歯科保存学会 会員
- AO(Academy of Osseointegration)会員
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