2026.07.08
MFTのトレーニングのやり方!継続するための工夫と注意点も
こんにちは。福岡市中央区天神、西鉄「福岡天神駅」より徒歩6分、福岡市営地下鉄「天神駅」1番出口より徒歩4分にある歯医者「山道歯科 国際矯正・インプラントクリニック」です。

「MFT(口腔筋機能療法)という言葉を聞いたことはあるものの、具体的にどのようなことを行うのかわからない」という方は少なくありません。
歯並びや噛み合わせは歯だけの問題ではなく、舌の位置や唇の力、飲み込み方、呼吸の方法など、口のまわりの機能とも深く関係しています。そのため、歯科医院では矯正治療とあわせてMFTを取り入れる場合があります。
一方で、インターネットや動画を参考に始めようとしても、自分に合った方法なのか判断が難しいこともあります。MFTは正しい方法を理解したうえで継続することが大切です。
そこで本記事では、MFTの基本的な考え方をはじめ、自宅で取り組める代表的なトレーニングのやり方、継続するための工夫、実施時に知っておきたい注意点について解説します。
MFT(口腔筋機能療法)とは

MFT(口腔筋機能療法)とは、舌や唇、頬など口の周囲の筋肉を適切に使えるようにするための機能訓練です。歯科医師が口腔内の状態を確認し、一人ひとりに合わせた内容で進めます。
口の周囲の筋肉は、食事や会話、呼吸など日常生活のさまざまな場面で使われています。舌の位置や飲み込み方、唇の使い方などに偏りがあると、口腔機能へ影響を及ぼすことがあります。
そのため、MFTでは舌の正しい位置や飲み込み方などを段階的に練習し、口の周囲の筋肉をバランスよく使える状態を目指します。
なお、MFTは子どもだけでなく成人が取り組む場合もあります。トレーニングの内容は口腔内の状態によって異なるため、歯科医院で確認を受けながら進めることが大切です。
MFTのトレーニングのやり方

MFTにはさまざまな種類がありますが、口腔内の状態に合わせて必要なトレーニングを組み合わせながら進めます。ここでは、歯科医院で取り入れられることが多い代表的な方法をご紹介します。
舌を正しい位置に置くトレーニング
舌を正しい位置に置くためのトレーニングとして、スティックを使用するも方法があります。
まず、スティックの先端で上の前歯の少しうしろにあるふくらみ(スポット)を示し、舌先をその位置へ軽く当てます。
スポットの位置を確認したら、舌先がその場所から離れないよう意識しながら、舌全体を上あごへやさしく接触させます。そのまま口を閉じ、鼻で呼吸をしながら5~10秒間維持し、これを5~10回繰り返します。
トレーニング中は、歯を強く押したり、舌や口唇に余分な力を入れたりしないよう注意しましょう。
唇を閉じる力を鍛えるトレーニング
唇を閉じる力を高めるトレーニングとして、ボタンを使う方法があります。
ひもを通したボタンを上下の唇で軽く挟み、歯でかまないよう注意しながら口を閉じます。その状態で、ひもをまっすぐ前方へゆっくり引っ張り、ボタンが外れないよう唇の力で支えます。力を入れ過ぎず5~10秒程度維持したら力を抜き、これを何度か繰り返します。
トレーニング中は、あごに力が入ったり、歯でボタンをかんだりしないよう意識することが大切です。
正しい飲み込み方を身につけるトレーニング
飲み込むときに舌で前歯を押したり、唇へ強く力を入れたりする癖がある場合は、嚥下(えんげ)の練習を行います。
まず、舌先をスポットにつけ、唇を軽く閉じます。次に、少量の水を口に含み、舌先がスポットから離れないよう意識しながら飲み込みます。トレーニング中は、舌先がスポットから離れないことや、唇を強く閉じ過ぎていないことを意識して行いましょう。
最初は水を使わずに唾液で練習し、動きに慣れてから少量の水で行う方法もあります。正しい飲み込み方は一度で身につくものではないため、歯科医院で動きを確認してもらいながら継続することが大切です。
舌先の筋肉を鍛えるトレーニング
舌先を正しく動かす力を身につけるためには、ポッピングと呼ばれるトレーニングが行われます。これは、舌を上あごへ押し当てる力や舌全体を持ち上げる動きを意識するための練習の一つです。
まず、舌先をスポットにつけ、舌全体を上あごへ密着させます。次に、舌全体を上あごへ吸いつけるように力を加え、その状態から一気に舌を離してポンという音を鳴らします。この動作を10回程度繰り返します。
トレーニング中は、口を大きく開け過ぎず、舌先がスポットから大きくずれないよう意識することが大切です。また、音を鳴らすことだけを目的とせず、舌全体が上あごへ接していることを確認しながら行いましょう。
MFTのトレーニングを毎日継続するための工夫

MFTは一度行っただけで身につくものではありません。特に子どもの場合は、毎日少しずつ続けることで正しい舌の使い方や口の動きを習慣化しやすくなります。
トレーニングを継続するためには、朝の歯磨き後や夕食後など、毎日決まった時間に取り組むことがポイントです。生活の流れに組み込むことで、忘れにくくなります。
また、小さな子どもは一人で続けることが難しいため、保護者の方が声をかけたり、一緒に取り組んだりすると継続しやすくなります。できた日をカレンダーへ印を付けるなど、頑張りを見えるようにすることも意欲の維持につながります。
長時間行う必要はありません。歯科医院で指導された回数や方法を守り、無理のない範囲で毎日続けることが大切です。
MFTのトレーニングを行うときの注意点

MFTは正しい方法で継続することが大切です。誤った方法で行うと、目的と異なる舌や口唇の動きが習慣になる可能性もあります。ここでは、トレーニングを行う際に意識したいポイントを解説します。
自己流で進めない
インターネットや動画ではさまざまなMFTの方法が紹介されていますが、必要となるトレーニングは口腔内の状態によって異なります。そのため、ほかの人と同じ方法が自分や子どもに合うとは限りません。
特に子どもは年齢や口腔機能の発達によって取り組む内容が異なるため、自己判断で進めることは避けましょう。
歯科医院では舌の位置や飲み込み方、口唇の動きなどを確認し、それぞれの状態に応じた方法を指導します。正しい方法で継続するためにも、歯科医師の指導を受けながら取り組むことが大切です。
毎日無理のない範囲で継続する
MFTは、一度にたくさん行うよりも、毎日少しずつ続けることが基本です。決められた回数以上に行っても、口の使い方がすぐに身につくわけではありません。歯科医院で指導された方法や回数を守りながら、継続して取り組みましょう。
子どもの場合は、遊びや勉強で疲れている日は集中しにくいこともあります。そのような日は無理をせず、体調や生活リズムに合わせて取り組むことが継続につながります。朝の歯磨き後や夕食後など、毎日同じ時間帯に行うと習慣として定着しやすくなるでしょう。
保護者の方は回数だけに目を向けるのではなく、子どもが前向きに取り組めるよう声をかけながら見守ることも継続のポイントです。
正しい姿勢で取り組む
姿勢を整えて行うこともポイントです。椅子に座る場合は、背もたれにもたれ過ぎず、背筋を軽く伸ばします。顔は正面を向き、あごを上げたり下げたりしないよう意識しましょう。また、足の裏を床につけると姿勢が安定しやすくなります。
姿勢が崩れると、舌や口のまわりの筋肉を正しく動かしにくくなることがあります。寝転びながら行ったり、テレビを見ながら顔を横に向けて行ったりすることは避け、トレーニングに集中できる環境で取り組みましょう。
子どもの場合は、自分では姿勢の崩れに気づきにくいため、保護者の方がときどき確認してあげると安心です。
定期的に歯科医院で経過を確認する
自宅でトレーニングを続けるだけでなく、定期的に歯科医院で口の状態を確認してもらうことも大切です。舌の位置や飲み込み方、唇の動きなどを確認し、トレーニングが正しく行えているかをチェックします。
子どもは成長に伴って口腔機能が変化するため、その時期に合わせてトレーニングの内容や回数を見直す場合があります。また、トレーニングを続ける中で疑問や不安が出てきたときも、歯科医院で相談することで適切なアドバイスを受けられます。
自己判断で内容を変更せず、歯科医師と相談しながら進めることで、正しい方法を確認しながら継続しやすくなります。
まとめ

MFT(口腔筋機能療法)は、舌や唇など口のまわりの筋肉を適切に使えるようにするためのトレーニングです。舌を正しい位置に置く練習や唇を閉じる力を養うトレーニング、飲み込み方の練習などを継続することで、口の機能を見直すきっかけになります。
ただし、必要となるトレーニングは口腔内の状態や年齢によって異なるため、自己判断で進めるのではなく、歯科医師の指導を受けながら取り組むことが大切です。
MFTに興味がある方や、お子さんの口の使い方が気になる方は、一度歯科医院で相談してみましょう。
MFTを検討されている方は、福岡市中央区天神、西鉄「福岡天神駅」より徒歩6分、福岡市営地下鉄「天神駅」1番出口より徒歩4分にある歯医者「山道歯科 国際矯正・インプラントクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「お口本来の機能を回復させ、より美しくより長持ちさせる」ことをコンセプトに診療にあたっています。一般歯科だけでなく、インプラント治療や矯正治療、歯周組織再生療法などにも力を入れております。
当院のホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

■この記事の監修者
山道 研介
経歴
- 2012年 松本歯科大学 卒業
- 2017年 九州大学大学院 歯学研究院 口腔機能修復学講座 歯周病学分野 卒業
- 2017年〜現在 山道歯科 国際矯正・インプラントクリニック勤務
所属学会・資格
- 歯学博士
- 日本歯周病学会 専門医
- デジタル矯正学会 認定医
- 日本口腔インプラント学会 会員
- 日本歯科保存学会 会員
- AO(Academy of Osseointegration)会員
- 症例一覧
- 症例アーカイブ





























