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2020.06.23

【CASE】他院にてインプラントが無理と言われた患者さまの骨増生・インプラント治療

治療概要

患者様
48歳 女性
診察結果
重度骨吸収、歯牙欠損
治療内容
サイナスフロアエレベーション(上顎洞内の骨増生)、インプラントリカバリー
治療完了日と治療期間
2018年8月27日(1.5年)
総治療費
148.5万円(税込)
治療後のメンテナンス
半年に1回程度、かみ合わせや衛生状態のチェック・清掃
その他
インプラント専用歯ブラシと歯磨き粉による日常ケアを指導。

患者様の相談内容

他院で奥歯のインプラント治療を行っていましたが、違和感があるとのことで、患者さまからのご紹介で来院されました。

また、再度のインプラント治療は歯の骨が無いためできないと診断されていました。インプラントができないと言われた理由は、歯槽骨が不足しているため上顎洞までの距離が十分に確保できないためでした。

当院までは東海地方より航空機で通院されました。

  • 他院で行ったインプラントに違和感
  • 他院にて骨が不足しており、インプラントは無理と診断された

山道歯科の診断

2次元的なX線診査では骨の状態を正確に把握することはできません。

3次元で骨の状態や上顎洞や神経管の位置を確認する事ができるCT検査を行い、骨が不足している部位では、インプラント治療を行うための骨の厚みが約10mm不足していることがわかりました。
このままの状態ではインプラント体を入れることは不可能です。

しかし、残っている骨の厚みや上顎洞の形態を精査し、
 ・サイナスフロアエレベーション(上顎洞内の骨増生)
 ・GBR(歯槽骨や顎堤の骨増生)
を組み合わせて行うことで、インプラント治療に必要な量の骨を作ることが可能であると診断しました。

*歯槽骨は歯根破折や歯周病により歯が抜けてしまうと歯を支えている歯槽突起が吸収され、顎堤へと骨形態が変化していきます。
当院ではどの様な骨形態でも骨造成を行うことは可能ですが、骨が水平的・垂直的に何mm溶けているかによって骨造成の手法と使用する人工骨や人工骨を覆うメンブレンなどの生体材料が異なってきます。

今回の患者さまの場合は、インプラントを埋めるための骨の環境を整えて(Implant Site Development)、インプラント治療を行うことが治療成功の重要なポイントとなってきます。

インプラント:歯を失った部位に人工歯根を埋め込む
  • 骨の不足によりインプラント治療が難しいと診断された場合でも、骨増生によりインプラント治療が可能な環境を整えることができる
  • 骨増生が可能か、インプラント治療が可能か、診断にはCT検査が必要
  • インプラント治療を希望される場合、抜歯の時から骨の準備を行うのが望ましい

治療の流れ

まずはインプラント周囲炎と呼ばれる、歯周病菌に感染し歯石まみれになったインプラント体を撤去し、PRFを使用したティッシュエンジニアリング法によりこれ以上骨が溶けてしまわないようインプラントリカバリー処置を行いました。
他院で入れたインプラント体の周りは骨とほとんどくっついておらず、歯石やプラークなどの感染を引き起こす汚れが大量に付着していました。
インプラント周囲炎に罹患したインプラントを放置しておく事が、体に及ぼす影響は計り知れない事が目に見えて分かります。

他院で埋入して感染を起こしたインプラント。茶色い歯石や大量のプラークが付着しており、慢性炎症を引き起こし生体に悪影響を及ぼしていた事が想像できる。

撤去から5ヶ月後、サイナスフロアエレベーション・GBR法を同時に実施しました。さらに、1回目の手術から4ヶ月後、インプラントの一次手術を行いました。

骨増生後インプラントを入れた状態。インプラント体周囲は造成骨により維持安定している。

インプラント手術後は2週間で抜糸、その後は1ヶ月に1度程度の通院で経過観察と口腔清掃を行いました。
術後も順調に経過したため、上部構造を装着することができました。

上部構造(最終的なインプラントの被せ物)は衛生状態を考慮してスクリュー固定式を選択しました。

スクリュー固定の上部構造:メンテナンスの際は上部構造を外して隅々まで掃除できる
  • 1. 感染を起こしたインプラントの撤去・骨造成
  • 2. インプラント撤去から5ヶ月後:サイナスフロアエレベーション・GBR同時手術
  • 3. 2.から4ヶ月後:インプラント一次手術(埋入)
  • 4. 3.から5ヶ月後:インプラント二次手術
  • 5. 上部構造作製・装着

治療期間終了後

半年に一度程度の通院でメンテナンスを行っており、 かみ合わせや衛生状態のチェックを定期的に行っています。当院ではほとんどの場合、ネジで固定するタイプの上部構造を採用しているため、外して隅々までメンテナンスすることができます。

また、インプラントをより長持ちさせるために、日常のケアではインプラント専用の歯ブラシと歯磨き粉を用いてしっかりとした歯磨きを行うように指導しています。
患者様はご自身の歯で食べ物を味わうことができ、しっかり食事ができることで喜んでいただくことができました。

治療等の主なリスクや副作用等

インプラント治療及び骨造成治療は外科処置を伴いますので、術後に腫れたり、痛みを伴うことがあります。個人差もありますが通常1週間程度、腫れや痛みが持続します。部位により腫れやすい部位や痛みやすい部位がありますので、詳しくは治療計画説明の時にお伝えいたします。

治療開始前の診断

上記説明は例を挙げての治療の説明であり、個々の患者様の状態等により治療の費用、方法や結果が異なります。治療の方針や治療費、治療等の主なリスクや副作用等に関しては治療開始前にご説明しますので、まずは当院まで治療の相談を予約して下さい。

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