2021.02.24
【CASE】非抜歯矯正治療(受け口・すきっ歯)
治療概要
- 患者様
- 48歳 女性
- 診察結果
- 親知らず放置による歯列の乱れと噛み合わせ不良
- 治療内容
- 親知らず抜歯、歯列矯正治療
- 治療完了日と治療期間
- 2020年2月11日(1年2ヶ月)
- 総治療費
- 約90万円(税込)
- 治療後のメンテナンス
- 3ヶ月に1回の通院によるかみ合わせや歯周病の進行状態のチェック。
- その他
- 歯間ブラシとエアフロスによる保定部位の歯周病ケアを指導。
患者様の相談内容
「以前から前歯の見た目が気になっていたが、放置していたため大人で歯科矯正治療ができるのか」というご相談で来院されました。口腔内は、正中不一致、重度の反対咬合(受け口)と空隙歯列(すきっ歯)があり、噛み合わせ不良により歯を失うリスクが高かっため、歯牙保存のための積極的予防矯正、前歯の見た目の改善を目的とした歯科矯正治療の治療計画を立案しました。
- 大人の歯科矯正治療を希望
- 非抜歯で大人の歯科矯正治療ができるのか知りたい
- 他院では小臼歯を抜歯すると言われ、できれば健康な歯は抜きたくない
- 右側顎位変位、重度の反対咬合(受け口)と空隙歯列(すきっ歯)と不揃いな正中
山道歯科の診断




レントゲン撮影と歯周基本検査の結果、歯周組織に異常は無くプラークコントロールも良好であったためすぐに矯正治療を開始できる状態でした。
3DCTセファロによる精査で、骨格的な異常は認められなかったため、インビザライン矯正、ゴムメタル矯正による非抜歯矯正治療はどちらも可能と判断しました。しかし、顎に歯を並べるスペースが足りなかったため、歯科矯正治療に先行して親知らず抜歯を行いました。
- インビザライン、ゴムメタルによる非抜歯矯正治療が可能な状態
- 当院では小臼歯抜歯をせずに歯科矯正治療できる事が多い(89%)
- 他院では小臼歯抜歯が必要と診断
- 非抜歯矯正治療が可能と診断
治療の流れ
まずは親知らずの抜歯を行いました。親知らずの抜歯にはPRFを用いましたが、この患者様の場合は痛みもほとんど無く治療に対して協力的になられました。

歯科矯正治療開始時の食事の取りづらさは1ヶ月程ありましたが、中の痛みもほとんど出ず、患者様のご協力の甲斐合って、矯正治療開始から14ヶ月で保定装置に以降がしました。
- 1本のみ右下の親知らずをPRPを使用して抜歯
- 反対咬合(受け口)・空隙歯列(すきっ歯)と前歯の見た目の改善
- 歯列矯正装置(ワイヤー)装着
- 噛み合わせ調整
- 矯正装置撤去・保定
治療期間終了後



現在コロナ禍で通院を控えられておりますが、反対咬合により欠けていた前歯のダイレクトボンディングと、脱離した銀歯の治療を行う予定です。
この患者様の場合の歯周病ケアは、歯間ブラシとエアフロスを用いて良好なプラークコントロールレベルを維持する様、指導しております。
患者様は歯科矯正治療終了後、笑顔に自信を持って喜んでいただくことができました。
歯科矯正治療は矯正装置装着後、個人差がありますがある一定の期間痛みを伴いますので、食事がとりにくかったり、物が噛みづらい、発音しづらいなどの不快感を伴う場合があります。口の中が狭い人、広い人で痛みの度合いが変わります。また、矯正治療は定期的な通院などの患者様のご協力が必要です。矯正装置の種類によりメリットデメリットがありますので、詳しくは治療計画説明の時にお伝えいたします。
上記説明は例を挙げての治療の説明であり、個々の患者様の状態等により治療の費用、方法や結果が異なります。治療の方針や治療費、治療等の主なリスクや副作用等に関しては治療開始前にご説明しますので、まずは当院まで治療の相談を予約して下さい。