2026.02.04
歯周組織再生療法とはどんな治療?メリット・デメリットも
こんにちは。福岡市中央区天神、西鉄「福岡天神駅」より徒歩6分、福岡市営地下鉄「天神駅」1番出口より徒歩4分にある歯医者「山道歯科 国際矯正・インプラントクリニック」です。

歯周病は、成人の多くが抱える口腔トラブルの一つであり、歯を失う主な原因とされています。
初期の段階では痛みや違和感が少ないため、気づかぬうちに進行していることもあるでしょう。歯周病が進行すると、歯を支える歯槽骨や歯根膜といった組織が破壊され、歯のぐらつきや脱落につながる深刻な状況を引き起こします。
このような歯周病によって失われた組織を再び回復させることを目的とした治療が歯周組織再生療法です。通常の歯周基本治療では対応が難しい症例にもアプローチできる点で、近年注目が集まっています。
この記事では、歯周組織再生療法とはどのような治療か詳しく解説します。メリットやデメリットについても解説しますので、歯周病の症状にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
歯周組織再生療法とは

歯周組織再生療法とは、歯周病によって失われた歯を支える組織、たとえば歯のまわりの骨や歯根膜などを、再び回復させることを目指す治療法です。
一般的な歯周病の治療では、炎症を抑えて進行を食い止めることはできますが、すでに破壊された組織を元に戻すことは難しいとされています。
歯周組織再生療法では、体の自然な治る力を引き出すために、専用の材料や医療技術を使い、組織が再び作られやすい環境を整えます。これにより、従来であれば抜歯の選択がされていたような症例でも、歯を残す道が開ける可能性があります。
ただし、すべての症状に適しているわけではなく、組織の損失の程度や、口の中の清掃状態、全身の健康状態なども考慮したうえで行われます。歯周組織再生療法は、専門的な診断と高度な技術をもとに行われる先進的な治療です。
歯周組織再生療法の主な治療方法

ここでは、歯周組織を再生させるために用いられる代表的な2つの治療法について解説します。
GTR法
あGTR法は、歯周病によって減った骨や歯根膜の再生を目指す治療方法です。この方法ではメンブレンと呼ばれる特殊な膜を使用し、骨や歯根膜がしっかり再生できるように、そのためのスペースを確保します。
歯周病が進行すると、あごの骨が吸収され、空いた部分に歯ぐきのやわらかい組織が入り込もうとします。すると、骨の再生に必要な空間がふさがれ、回復が難しくなることがあります。GTR法では、人工の膜を使って歯ぐきの侵入を防ぎ、骨や歯根膜が成長しやすい環境を整えます。
エムドゲイン法
エムドゲイン法は、歯が作られるときに関わる成分を利用して、歯を支える組織の回復を目指す治療です。治療ではエムドゲインゲルという薬剤を歯の根の表面に塗り、周囲の組織が再び整いやすい状態をつくります。
このゲルには、歯の成長過程で重要な役割を担うたんぱく質が含まれており、歯の根元に働きかけることで、歯根膜やその周囲の骨が回復しやすくなります。
人工的に組織を作るのではなく、もともと体に備わっている治る力を助ける点が、この治療の大きな特徴です。そのため、自然な回復を重視する治療法として、多くの歯科医院で取り入れられています。
歯周組織再生療法が必要なケース

歯周組織再生療法は、歯周病が進行して歯を支える骨や歯根膜が大きく失われている場合に行われます。とくに、歯の周囲の骨が部分的に深く欠けているような垂直的な骨の欠損があるときには、この治療が効果を発揮しやすいとされています。
また、歯のぐらつきが強くなり、このままでは抜歯につながると判断される場合にも、この治療によって歯を支える力を回復させることが期待されます。
ただし、すべての患者さんに適応となるわけではありません。口の中が清潔に保たれていない場合や、喫煙や持病によって傷の治りに影響があると判断される場合には、治療の成功率が下がることがあります。
そのため、歯周組織再生療法を行うかどうかは、歯や骨の状態、生活習慣などを総合的に評価したうえで判断されます。
歯周組織再生療法のメリット

ここでは、歯周組織再生療法によって得られる主な利点について解説します。
歯周病の進行を防ぐことができる
歯周病が進行すると、歯を支えている骨や組織が少しずつ失われていき、気づいたときには歯がぐらついたり、抜けそうになったりすることがあります。
歯周組織再生療法は、こうした失われた組織の回復を目指す治療で、歯を支える土台を整え、しっかりと安定させる効果が期待できます。歯がしっかり固定されることで、細菌の影響を受けにくくなり、歯周病の再発や進行も抑えやすくなるというわけです。
日々の歯みがきや食事のときにも、再生された組織が歯をしっかり支えてくれるため、口の中の健康を保ちやすい状態が続きます。
見た目や歯の機能を回復させることができる
歯周病が進行すると、歯ぐきが下がったり、歯の位置がずれたりすることで、見た目に変化が生じます。また、歯のぐらつきによって噛みにくくなったり、発音が不明瞭になったりすることもあります。こうした変化は、日常生活のなかで不便を感じる原因となるのです。
歯周組織再生療法によって、歯の周りの骨や歯ぐきが再び整えられると、歯ぐきの形や歯並びが自然な状態に近づきます。その結果、口元の見た目が改善されるだけでなく、しっかり噛めるようにもなるのです。
機能面と見た目の両方が整うことで、生活の質の向上にもつながります。
抜歯を回避できる
歯周病が進行すると、歯を支える骨や組織が大きく失われ、歯がしっかりと固定されなくなります。このような状態になると、抜歯が選択肢に入ることがありますが、歯周組織再生療法によって歯の周囲の組織を回復させることで、抜歯を避けられる可能性が高まります。
歯を支える土台が再びしっかりと形成されると、歯の動きが安定し、日常生活における噛む力や会話のしやすさが改善されます。人工の歯を使わずに、自分の歯を使い続けられることは、機能面でも心理的にも大きな安心につながります。
歯周組織再生療法は、歯を残すための治療として重要な役割を果たすのです。
歯周組織再生療法のデメリット

ここでは、歯周組織再生療法を受けるうえで、あらかじめ知っておきたいデメリットについて解説します。
高額な費用がかかる場合がある
歯周組織再生療法は、特別な材料や高度な技術を使う治療であるため、保険の適用外となることが多く、費用が高くなる傾向があります。
治療の内容や使用される薬剤、通院の回数によっても金額は変わりますが、一般的な歯周病の治療と比べると経済的な負担が大きくなるケースが多いです。また、治療後も再発を防ぐために定期的なメンテナンスが必要となり、その費用も継続的にかかることがあります。
治療を検討する際は、費用面について事前にしっかりと説明を受け、自分に合った選択ができるよう準備しておくことが大切です。
すべての症例が適応となるわけではない
歯周組織再生療法は効果が期待できる一方で、どのような症例にも適応となるわけではありません。たとえば、歯周組織の状態や残っている骨の量などによっては、治療の効果が十分に得られないことがあります。
また、喫煙の習慣がある方や、糖尿病などの全身的な健康状態によっては、治療の成果が得られにくくなることもあります。治療の効果を得るためには、口の中を清潔な状態に保つこと、生活習慣を見直すことも重要です。
まとめ

歯周組織再生療法は、歯周病によって失われた歯の周囲の組織を回復させることを目的とした治療法です。GTR法やエムドゲイン法などによって歯周組織の再生を促し、歯の安定性や見た目、噛む機能の改善を促します。
これまでであれば抜歯が必要となる状態でも、この治療によって歯の保存が可能になることがあります。
ただし、この治療はすべての症例に適しているわけではありません。骨の状態や全身の健康状態、日頃の口腔ケアの習慣など、さまざまな要素を考慮して慎重に判断されます。また、保険適用外となることが多いため、費用面についても事前の理解が必要です。
歯周病の症状にお悩みの方は、福岡市中央区天神、西鉄「福岡天神駅」より徒歩6分、福岡市営地下鉄「天神駅」1番出口より徒歩4分にある歯医者「山道歯科 国際矯正・インプラントクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「お口本来の機能を回復させ、より美しくより長持ちさせる」ことをコンセプトに診療にあたっています。一般歯科だけでなく、インプラント治療や矯正治療、歯周組織再生療法などにも力を入れております。





























