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2026.04.20

奥歯でものが噛めない原因とは?放置する悪影響と、インプラントで対応するメリットを解説

こんにちは。福岡市中央区天神、西鉄「福岡天神駅」より徒歩6分、福岡市営地下鉄「天神駅」1番出口より徒歩4分にある歯医者「山道歯科 国際矯正・インプラントクリニック」です。

奥歯でものが噛めない原因とは?放置する悪影響と、インプラントで対応するメリットを解説

「前歯では何とか食べられるけれど、奥歯でしっかり噛めない」
「硬いものを避けるようになった」
「片側だけで噛んでいる気がする」
こうした違和感を、年齢のせいだと思ってそのままにしている方は少なくありません。

けれど、奥歯でものが噛めない状態は、単なる“食べにくさ”では終わりません。奥歯は、食べ物をすり潰し、咬む力を受け止め、噛み合わせ全体を安定させる役割を担っています。そこが機能しなくなると、食事内容が変わり、残っている歯への負担が偏り、口の中全体が少しずつ崩れていくことがあります。さらに近年は、後方の咬合支持の低下が、栄養状態、フレイル、認知機能低下のリスクと関連することも報告されています。  

大切なのは、奥歯で噛めなくなる原因は一つではないということです。歯が抜けたから噛めない場合もありますし、歯は残っていても歯周病で揺れていて噛めないこともあります。古い被せ物、歯のひび、噛み合わせの崩れ、食いしばりや片側噛みが背景にあることもあります。つまり、「奥歯で噛めない」という症状は同じでも、その原因は人によってかなり違うのです。だからこそ、本当に解決するためには、まず原因を正確に見極める必要があります。  


奥歯でものが噛めなくなる一番多い原因は、むし歯と歯周病です

Visual representation illustrating connection between periodontal disease and systemic inflammation in human body. medical diagram.

まず最も基本的な原因は、奥歯そのものを失うことです。厚生労働省系のe-ヘルスネットでは、歯を失う主な原因はむし歯と歯周病であり、歯は一般に奥歯から失われる傾向があると整理されています。比較的若いうちはむし歯による喪失が多く、年齢とともに歯周病による喪失の割合が高くなることも示されています。  

奥歯は見えにくく、磨きにくく、噛む力も強く受ける場所です。そのため、むし歯が深く進んだり、歯周病で支えが弱くなったりすると、一気に機能を失いやすい部位でもあります。しかも、気づいたときには「少し削れば治る」段階を越えていて、「残せるかどうか」を考えなければならない状態になっていることも珍しくありません。  

抜けたまま放置した奥歯は、1本の問題で終わりません

歯並びが悪いままだとどうなるのか考えるイメージ

奥歯を1本失ってもしばらくは何とか食べられるため、「今は困っていないから」とそのままにしてしまう方もいます。
けれど、奥歯の欠損を放置すると、問題はその1本で終わりません。

後方の咬合支持が減ると、残っている歯に力が集中し、特定の歯ばかりが酷使されるようになります。大規模な日本のコホート研究では、後方咬合支持が低下していること自体が、その後の歯の喪失リスクの指標になっており、しかもその影響は後方歯だけでなく前方歯にも強く表れていました。別の縦断研究でも、後方咬合支持の低下は残存歯への負荷を高め、歯の喪失を加速させると示されています。  

つまり、奥歯が噛めない状態を放置することは、単に「その場所で噛めない」だけではありません。
口全体のバランスが崩れ、ほかの歯まで失いやすくなる入口なのです。  

奥歯で噛めないと、食べるものが変わります

Close-up of woman biting into red apple, promoting healthy eating

奥歯が使えない方の食生活を丁寧に聞くと、多くの方が無意識のうちに食事内容を変えています。
硬い肉を避ける。
繊維の多い野菜を避ける。
ナッツや根菜を避ける。
やわらかくて飲み込みやすいものが増える。
これは自然な変化ですが、体にとっては見過ごせない変化です。

厚労省資料では、歯の喪失や咀嚼力の低下は食品選択の変化を通じて栄養バランスの悪化につながると整理されています。また、近年のシステマティックレビューでも、咬合支持の低下は栄養摂取や栄養状態と関連する可能性があると結論づけられています。つまり、奥歯で噛めない状態は、単なる口の問題ではなく、食べる力の低下を通じて全身に影響する問題でもあるのです。  

では、奥歯で噛めないときにどう考えるべきか

ここまで読むと、「やはり何らかの方法で奥歯の咬合支持を回復した方がよい」と感じられると思います。
その考え方自体は非常に重要です。

実際、後方咬合支持を回復させることには意味があります。2025年の研究では、後方インプラント治療は耐久性のある咬合支持を提供し、残存歯列の長期的保存に寄与すると結論づけられています。つまり、奥歯を失ったときにそのまま放置するのではなく、どうやって後方の支えを回復するかが、その後の口の健康を左右しうるのです。  

インプラントで対応することの大きなメリット

奥歯を補う方法はいくつかありますが、その中でインプラントが有力な選択肢になる大きな理由は、失った場所そのものに、再び独立した咬合支持を作れることです。

ブリッジや入れ歯にも大切な役割はありますが、インプラントの強みは、後方の支えを比較的ダイレクトに再建しやすい点にあります。後方咬合支持の回復が残存歯の保護と関連すること、そして後方インプラント治療が長期的な残存歯列の維持に寄与することが報告されている以上、奥歯でものが噛めない状態に対してインプラントを検討する合理性は十分にあるといえます。  

インプラントは「入れること」より、「噛める状態を回復すること」に価値があります

患者さんがインプラントに期待するのは、「歯が入ること」そのものより、実際にはまた噛めるようになることだと思います。
その点で、インプラントは奥歯の欠損に対して非常に相性がよい治療です。

2019年の研究では、後方歯を片側で失った患者に対するインプラント支持固定性補綴治療は、咀嚼能率を改善したと報告されています。つまり、「奥歯が入ったように見える」だけではなく、食べ物を噛み砕く能力そのものが改善する可能性があるということです。  

さらに、インプラント支持補綴は口腔関連QOLの面でも改善が報告されています。システマティックレビューでは、インプラント支持性の補綴装置は部分欠損・無歯顎のいずれでも口腔関連QOLを有意に改善し、その改善幅は従来型補綴より大きいことが多いとされています。つまりインプラントのメリットは、噛むことだけでなく、食事の安心感、会話のしやすさ、口元への自信など、生活の質全体に広がりやすいのです。  

長期的な予後の面でも、インプラントは予測性が高い治療です

もちろん、どんな治療にもリスクやメインテナンスの必要性はあります。
その前提のうえでも、インプラントは長期的に見て予測性の高い治療として位置づけられています。

システマティックレビューでは、単独インプラントの5年生存率は96.8%と報告されています。また、複数歯にまたがるインプラント支持固定性ブリッジの生存率は5年で95.4%、10年で80.1%と示されています。数字だけを見てすべてを判断すべきではありませんが、少なくともインプラントが「一時しのぎ」の治療ではなく、長期的な機能回復の選択肢として十分現実的であることは、こうしたデータからもわかります。  

まとめ

まとめ|まずは「どこが悪いのか」ではなく、「なぜ奥歯で噛めないのか」を正確に知ることから

奥歯でものが噛めない原因は、歯の欠損だけとは限りません。むし歯、歯周病、破折、噛み合わせの崩れ、残っている歯への過重負担など、複数の問題が重なっていることもあります。だからこそ、見た目だけで判断せず、後方咬合支持がどの程度失われているのか、他の歯にどんな負担がかかっているのかまで含めて精密に調べることが大切です。  

当院では、奥歯の欠損だけを見るのではなく、噛み合わせ全体、歯周組織の状態、残っている歯の保存性、そしてインプラントで回復した場合に長く安定するかまで含めて総合的に診断しています。
「インプラントが必要か」だけでなく、
「本当にその方法が合っているのか」
「どこまで噛む機能を回復できるのか」
まで丁寧にご説明します。

奥歯で噛めない状態は、我慢し続けるほど他の歯や全身への影響が広がることがあります。気になる方は、まずは精密検査で現在の状態を正確に把握することから始めてみてください。  

精密検査を検討されている方は、福岡市中央区天神、西鉄「福岡天神駅」より徒歩6分、福岡市営地下鉄「天神駅」1番出口より徒歩4分にある天神で120年地域医療に携わってきた歯医者「山道歯科 国際矯正・インプラントクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、「お口本来の機能を回復させ、より美しくより長持ちさせる」ことをコンセプトに診療にあたっています。一般歯科だけでなく、インプラント治療や矯正治療、歯周組織再生療法などにも力を入れております。

インプラント・噛み合わせの精密検査の予約こちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

記事監修:山道歯科 国際矯正・インプラントクリニック
     山道研介 歯周病専門医 / デジタル矯正学会認定医 / 歯学博士

<参考文献>
厚生労働省 e-ヘルスネット「歯の喪失の原因」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-04-002.html

厚生労働省「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000124753.pdf

Osaka University 研究 Journal of Dentistry (2024)
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/98158/JDent_148_105144.pdf

Tohoku University Cohort Study(2024)
https://www.r-info.tohoku.ac.jp/en/e14579e9e3f21a18258e7e5efad020c1.html
→ 咬合支持低下でフレイルリスク増加(OR 1.21〜1.39)

Nature Scientific Reports(2024)
https://www.nature.com/articles/s41598-024-79399-8
→ 咬合支持低下と認知症発症リスク(HR 1.73〜2.10)

Systematic Review(2023)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11010671/
→ 咀嚼機能低下と栄養・全身状態の関連

Clinical Oral Implants Research
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/clr.13427
→ インプラント補綴で咀嚼能力改善

Systematic Review(Implant survival)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18067597/
→ 単独インプラント5年生存率 約96.8%
→ 固定性補綴 10年生存率 約80%

Posterior occlusal support & implants(2025)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41464840/
→ 後方インプラントは長期的な咬合支持回復に寄与

Systematic Review(口腔関連QOL)
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0300571217301859
→ インプラント補綴は従来補綴よりQOL改善が大きい傾向

Japanese Society of Periodontology「歯周治療ガイドライン2022」
https://www.perio.jp/publication/upload_file/guideline_perio_2022_en.pdf
→ 歯周病は歯の主要喪失原因

「糖尿病患者の歯周治療ガイドライン2023」https://www.perio.jp/publication/upload_file/guideline_diabetes_2023.pdf
→ 歯周病・糖尿病・歯の喪失リスク(OR 2.73)


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