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2026.04.16

最近むせる・噛みにくいは危険サイン?オーラルフレイルは舌だけでは不十分|見逃される歯・歯並びの問題と精密検査

こんにちは。福岡市中央区天神、西鉄「福岡天神駅」より徒歩6分、福岡市営地下鉄「天神駅」1番出口より徒歩4分にある歯医者「山道歯科 国際矯正・インプラントクリニック」です。

乱れた歯並びの模型

最近、テレビ番組でもオーラルフレイルが取り上げられ、「舌が大事」「舌圧が大事」という言葉を耳にした方も多いのではないでしょうか。たしかに舌はとても重要です。食べ物をまとめる、飲み込む、発音する。そのどれにも舌の働きは欠かせません。実際、舌圧の低下は口腔機能低下症の評価項目のひとつであり、口の衰えを見つけるうえで大切なサインです。 

ただ、ここでひとつ強調したいことがあります。

オーラルフレイルは、舌だけの問題ではありません。

実際にオーラルフレイルは、残っている歯の本数、噛む力、舌の力、滑舌、硬いものの食べにくさ、むせなど、いくつかの小さな衰えが重なって進んでいくものとして捉えられています。健康長寿ネットでは、柏スタディに基づく判定方法として、残存歯数、咀嚼能力、舌圧、滑舌の4つの客観的指標と、「半年前と比べて硬いものが食べにくい」「お茶や汁物でむせる」という2つの主観的指標を組み合わせ、3項目以上に当てはまる場合をオーラルフレイルとみなす考え方が紹介されています。 

つまり、テレビで「舌」が注目されていても、歯科の現場ではそれだけでは足りません。

歯が足りないこと、歯並びが乱れていること、噛み合わせが不安定なこと、口が乾くこと、飲み込みにくいこと。そうした全体を診てはじめて、本当のオーラルフレイルが見えてきます。 



オーラルフレイルは、口の問題に見えて全身の問題です

オーラルフレイルがここまで注目されているのは、単に「食べにくくなるから」ではありません。

口の機能の低下は、フレイル、サルコペニア、要介護、さらには死亡リスクとも関係することが報告されているからです。

柏スタディをもとにした解説では、オーラルフレイルのある人は、そうでない人に比べて、身体的フレイルの発症リスクが約2.4倍、サルコペニアが約2.1倍、要介護認定リスクが約2.35〜2.4倍、総死亡リスクが約2.09〜2.1倍になるとされています。厚生労働省の近年の資料でも、口腔機能が低下している人は、要介護状態や死亡リスクが2倍以上高いと整理されています。 

ここで怖いのは、オーラルフレイルが大きな異常として始まるわけではないことです。

少し噛みにくい。

少しむせる。

少し話しにくい。

少し口が乾く。

そうした「まだ大丈夫」と思える変化が積み重なって、食事内容が変わり、栄養が偏り、筋力が落ち、人との会話や外出が減っていきます。こうした流れが、全身の衰えにつながっていきます。 

こんな症状がある方は、口の機能が落ち始めているかもしれません

歯並びが悪いままだとどうなるのか考えるイメージ

次のような項目に心当たりはないでしょうか。

  • 自分の歯が20本未満になっている
  • 半年前より硬いものが食べにくい
  • お茶や汁物でむせることが増えた
  • 以前より滑舌が悪くなった
  • 口が乾きやすい
  • 「食べたいもの」より「食べられるもの」を選ぶようになった

柏スタディの流れをくむ解説では、20本未満の歯数、噛む力の低下、滑舌の低下、舌の力の低下、硬いものの食べにくさ、むせがオーラルフレイルを捉える代表的な指標として扱われています。さらに、厚労省の基本チェックリストでも「半年前に比べて硬いものが食べにくくなったか」「お茶や汁物でむせることがあるか」「口の渇きが気になるか」が口腔機能に関わる確認項目として使われています。 

問題は、こうした変化が本人には気づきにくいことです。

「年齢のせいかな」で終わってしまう方が多いのですが、オーラルフレイルは、まさにそうした“見逃されやすい小さな衰え”を早めに拾い上げるための考え方です。 

「舌が大事」は正しい。でも、舌だけでは守れません

テレビではどうしても、わかりやすいテーマが強調されます。

そのため「舌圧が大事」「舌を鍛えましょう」というメッセージはとても伝わりやすいです。

実際、低舌圧は口腔機能低下症の7項目のひとつであり、舌圧測定は口腔機能精密検査の重要な柱です。近年の保険診療関連資料でも、口腔機能低下症の診断には、7項目の精密検査を可能な限り行うことが示されています。 

ただ、臨床では次のようなことが起こります。

舌の力が少し弱くても、奥歯でしっかり噛めていて、歯並びや咬合が安定していれば、口全体の機能は大きく崩れないことがあります。

一方で、舌圧の数値がそこまで悪くなくても、奥歯の欠損が多い、歯並びが悪くて噛み合わせが不安定、咀嚼効率が低い、口が乾いているという状態では、食べる力も話す力も落ちていきます。 

つまり、オーラルフレイルは「舌の筋トレ」の問題ではなく、

歯・舌・唇・頬・唾液・嚥下・咬合のチームワークの問題です。



歯の欠損は、オーラルフレイルの大きな入口です

「歯が少ないと噛みにくい」というのは、誰でも想像しやすいと思います。

ただ本当に大事なのは、歯が減ることで噛み方そのものが変わることです。

奥歯が抜けたままだと、片側ばかりで噛むようになったり、前歯で無理に噛んだり、やわらかいもの中心になったりします。すると、食べ物をすり潰す効率が落ち、口の周囲の筋肉の使い方も変わっていきます。口は一本単位で働くのではなく、歯列全体と噛み合わせ全体で機能しているため、1本の欠損でも時間とともに全体のバランスを崩すことがあります。 

柏スタディでは「現在歯数20本未満」がオーラルフレイル評価のひとつとして使われています。これは単なる本数の話ではなく、食べる機能の土台が崩れ始めるサインとして重要だからです。 

歯並びの悪さも、見た目だけの問題ではありません

オーラルフレイルというと高齢者の話に見えますが、その前段階はもっと早くから始まっていることがあります。

そのひとつが、歯並びや噛み合わせの乱れです。

歯並びが悪いと、上下の歯が効率よく当たらず、しっかり噛んでいるつもりでも食べ物を十分に細かくできていないことがあります。また、清掃しにくい部位が増えることで、虫歯や歯周病のリスクが上がり、将来的な歯の喪失にもつながりやすくなります。オーラルフレイルは高齢になって突然始まるのではなく、こうした構造的な不利が積み重なった先に出てくることがあります。 

ですから、成人矯正を「見た目のためだけ」と捉えるのは少し違います。

歯並びや噛み合わせを整えることは、将来もきちんと噛める状態を保つための準備になることがあります。特に、今後インプラントや補綴治療を考える方ほど、まず噛み合わせ全体をどう設計するかが大切になります。

オーラルフレイルは、舌だけではなく「口全体の精密検査」で見つけるものです

現在の日本では、オーラルフレイルと深く関係する「口腔機能低下症」は、7つの項目で評価されます。

その7項目は、

  • 口腔衛生状態不良
  • 口腔乾燥
  • 咬合力低下
  • 舌口唇運動機能低下
  • 低舌圧
  • 咀嚼機能低下
  • 嚥下機能低下

です。これらのうち3項目以上に該当する場合、口腔機能低下症と診断されます。 

この診断基準を見てもわかるように、舌は重要ですが、舌だけでは診断できません。

口が乾いていないか。

奥歯でしっかり噛めているか。

滑舌が落ちていないか。

飲み込みにくさはないか。

食べ物をきちんとすり潰せているか。

こうした複数の視点が必要です。 

そのため、本当に必要なのは「なんとなく舌が弱い気がする」で終わらせないことです。

舌圧検査だけでなく、歯の本数、咬合、歯並び、咀嚼、嚥下、口腔乾燥まで含めて評価してはじめて、どこに原因があるのかが見えてきます。

まとめ

まとめ|オーラルフレイルは「舌だけの問題」にしないことが大切です

オーラルフレイルは、口の衰えを早い段階で見つけるための大切な考え方です。

ただ、その理解が「舌が弱ると危ない」という一言で終わってしまうと、本当に見るべき問題を見落としてしまいます。

歯が何本残っているのか。

どこで噛んでいるのか。

歯並びや噛み合わせは安定しているのか。

口は乾いていないか。

むせや滑舌の変化はないか。

舌や口唇、頬の機能は保たれているか。

こうしたことを総合的に見ることが、オーラルフレイルの早期発見につながります。

最近、噛みにくい、むせる、滑舌が落ちた、口が乾く、歯が減ってきた。そうした変化が少しでもある方は、「まだ大丈夫」と決めつけず、一度きちんと調べてみることをおすすめします。オーラルフレイルは、早い段階で気づけば介入しやすいテーマです。 

オーラルフレイルの検査を検討されている方は、福岡市中央区天神、西鉄「福岡天神駅」より徒歩6分、福岡市営地下鉄「天神駅」1番出口より徒歩4分にある天神で120年地域医療に携わってきた歯医者「山道歯科 国際矯正・インプラントクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、「お口本来の機能を回復させ、より美しくより長持ちさせる」ことをコンセプトに診療にあたっています。一般歯科だけでなく、インプラント治療や矯正治療、歯周組織再生療法などにも力を入れております。

当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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