2022.08.22
【福岡天神、歯周病専門医による歯周病予防・予防歯科】
近年、歯周病と多くの全身疾患の関係が報告されており、歯周病を放置しておくことは、もはや歯だけの問題ではなく生命に直結する問題です。
山道歯科医院では、『口腔からはじめる健康長寿の達成』を目的に、歯周病の予防処置に力を入れております。

歯周病と心疾患
【歯周病とは?】
歯周病は、歯周病菌が人から人へと移る細菌感染症です。
日本人の約80%が罹患しており、ギネスワールドレコードにも世界一罹患者の多い疾患として登録されています。
歯周病は、細菌感染症ですが、その発症と進行には、免疫応答や糖尿病などの全身疾患、遺伝性疾患などの宿主因子、さらにストレスや食生活,喫煙などの環境因子が関与する、多因子性疾患です。
一般的に、歯周病は炎症部位が歯肉に限局した歯肉炎から、炎症部位が歯を支えている骨まで波及した歯周炎へと進行していきます。

【プラーク性歯肉炎】
プラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊が原因で、初期症状として歯茎に赤みや腫れなどを引き起こします。プラークを取り除くことができれば、歯茎の腫れや赤みは引いていきます。
歯周ポケットは3mm以下の状態です。
【中等度・重度慢性歯周炎】
歯茎の赤みや腫れを放置しておくと、出血、排膿(歯茎から膿が出ること)を繰り返し、歯槽骨(歯を支えている周りの骨)が溶けていき、重度歯周炎になると、歯の動揺(歯がぐらぐら)が起きたり、歯が浮いた感じがしてきます。
組織破壊が起きているため、歯周ポケットは4mm以上の状態です。

【全身に広がる歯周病菌】
歯周病菌は、初期の段階では歯面の歯垢や歯石などで繁殖するにとどまりますが、深くなった歯周ポケット内で菌が増えてしまうと、歯磨きや通常の歯石取りでは対応できなくなります。
さらに、歯茎に分布する血管を通じて血流に乗り、全身へと広がっていくようになるのです。
【心疾患と歯周病の関係性】
心筋梗塞などの虚血性心疾患は日本人の死因の第2位ですが、歯周病と虚血性心疾患との関連性は高く、歯周病の男性は心筋梗塞のリスクが2倍と報告されています。さらに、ステントを装着している場合、ステントは人工物なので免疫機構を有していません。マクロファージや好中球などの貪食細胞が菌を攻撃できない状態にあるのです。そのため、ステントを装着されている方は、さらにハイリスクな状態であることが考えられます。

しかし、歯周病は適切なセルフケアや歯科メインテナンスで予防・改善できる疾患です。
痛くないまま進行するのが歯周病です。
痛くないから自分は大丈夫ではなく、自分事として捉え、症状に合わせて早めの正しい対策をとりましょう。
【健康長寿のための歯周病予防】
当院の患者様は、定期的に歯周病菌検査を行っており、多くの方が全身の健康管理に役立てていらっしゃいます。
実際に、 祖父の代から50年間通い続けて下さる、最高齢者の方は103歳の女性の方は、当時まで歩いて来られていました。
来院中の娘さんから聞くところによると、現在は入院されたそうですが、健康に今年106歳を迎えられたそうで、大変嬉しく思います。
もちろん、歯周病予防以外にも健康に気を使われ、食事や運動も含めた健康管理はしっかりされていたと思いますが、歯の定期検診には、入院されるまできちんと欠かさずに来られていました。

【歯周病の検査を行うには?】
山道歯科医院では、これまでの一般的な検査ではできなかった、ご自身の唾液の質と細菌の種類を見る、2種類の歯周病検査をご用意しております。
これらの検査により、現在のリスクを把握でき、個人に合わせた予防治療を受診することができます。
歯周病の状態は様々で、自分がまずどの段階にあるかを把握することから治療は始まります。根拠に基づいたリスク診断を行った上で、正しい予防治療を行っていきましょう。
【費用について】
どなたでも歯周病の細菌検査は受けられますが、症状や状態によって優先すべき処置が変わります。
久しぶりに歯科を受診される場合は、まずは定期検診を受診されることをお勧め致します。

副院長 山道 研介
歯学博士 (歯周組織再生療法エムドゲイン)
日本歯周病学会専門医
天神で120年の信頼と実績
山道歯科医院
福岡市中央区天神3-5-13
地下鉄天神駅から徒歩5分
天神北ICから車で2分
TEL 0120-468-296